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#007

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何よりもこだわるのが靴


#007
佐竹  優典×パワーリフター》
筋肉を使っている感覚を極限まで減らして世界と戦う


 

 

パワーリフティングとは、スクワット(重りを持ってスクワットする)、ベンチプレス(寝そべった状態で重りを上げる)、デッドリフト(地面にあるバーベルを直立姿勢になるまで引き上げる)の3種目を行い、その合計重量を競うスポーツです。オリンピック競技のウェイトリフティング(重量挙げ)と間違えられることも多いのですが、パワーリフティングでは重りを頭の上まで持ち上げません。

さらに、この競技は2つの部門に分かれています。
一つ目は、「クラシック」という、シングレットとニースリーブを着用しただけのノーギア状態で行うことで、純粋な筋力と自分の力で持ち上げる技術が競われる部門。もう一つは「エクイップ」という、スーパースーツと呼ばれる硬い生地でできたシングレットやベンチシャツを着用し、その生地の反発力を使って持ち上げる、筋力以外の技術も必要となる部門です。
例えば、陸上競技の走り高跳びと棒高跳びの違いのように、純粋に身体1つで跳ぶことと、棒があることでプラス何メートルもの高さを飛べるようになることと似ています。パワーリフティングは、スーパースーツの有無により全く異なる魅力を併せ持った競技と言えます。
観る側にとっても、「クラシック」の純粋なパワー勝負と、「エクイップ」の技術やタイミングなどで順位が変動する勝負、とで全く違う楽しみ方ができるのも魅力です。

そんなパワーリフティングを高校時代から続け、2022年ワールドゲームズで世界チャンピオンとなった佐竹優典さんが競技で愛用している”PRIMUS LITE"についてインタビューしました。

INTERVEW

 

パワーリフティングは、その場で一番重いものを持ち上げた人が勝つ競技です。ベンチプレスは横になっていますが、スクワット、デッドリフトは2本の足で立っているだけなので、床との接地面がめちゃくちゃ大事なんです。なので足裏とか靴に結構こだわってる人が多いと思います。

パワーリフティング用のシューズというのはないので、みんなマリンシューズとか、建築系のシューズとか、綱引き用のシューズとかの薄い靴をとにかく探して使っています。

自分も今まで別のフラットシューズも試したり、かなり色々靴を探していて、試合の度に変えるぐらい、靴をコロコロ変えるタイプなんです。 実は、"PRIMUS LITE" は世界選手権の2週間前に履いたその瞬間に「いいな」と思って、試合はこれでいこうと思いました。靴を変えると感覚もかなり変わるので、試合直前に道具を変えることって普通はご法度とされているのですが、自分の場合はもうこっちの感覚の方がいいなってすぐ確信したので、試合は  "PRIMUS LITE" でいきました。

今より少しでも良くなる可能性があるんだったらそれを試したい、というのは、やはり競技者としてはあります。1キロでも、少しでも、重たいものを上げたい、パフォーマンスを上げたいっていう目的があるので可能性があるなら試しますよね。

 

パワーリフティング業界って、こだわりの強い人が多いと思います。少しでも重たい物を持ち上げたい、という意志が強い人が多い。
対人競技ではないので、相手の技に対してどうこうするとかがなくて、重りっていう無機質なものに相対するだけ。いかに自分のパフォーマンスを上げるかが重要なので、靴や身体のことだったりは結構気にしますよね。

自分も3種の競技によって全部靴を変えています。
自分は足幅を広く取ってデッドリフトをするので、ぐらついたりとか、足の中で遊びがあったりとか、ずれるのがすごく嫌なんです。薄くて形がしっかりしてるのはもちろんなんですけど、ずれないことがすごく大事なんです。
そうすると靴のサイズ選びがかなり絶妙になりますね。普通のシューズだと、大体つま先がタイトになって当たっちゃったり、逆にずれないようにするときつくなったりするケースが多かったんです。今まではそれでやっていたのですが、"PRIMUS LITE" を履いたらそれがなくなって、甲の部分は紐で絞って、先は緩めてと調節ができるのがいいですよね。足指の自由度が上がったことで、パフォーマンスも上がった部分は大きいんじゃないかなと思います。

スクワットでは、傾斜があるスクワットシューズを履いています。フルスクワットまでしゃがむので、体型や、したいフォームによって身体の動かし方が違ってくることもあり、そこは使い分けています。
なので、パワーリフティングの選手ってたくさん靴を持ってるんですよ。マニアな人は本当にもう何十足も持っていたりします。

 

世界大会を見ていても、フラットシューズが過半数じゃないでしょうか。おそらく7対3くらいの割合で。より素足に近い方がバランスも取りやすく、床の反発とかも使えますからね。

実はタイミングとか床の反発とか、力を抜いたり入れたりするタイミングとかも全部が揃うと、強い力を入れなくても簡単に挙がるんです。筋肉を使っている感覚を極限まで減らすのが理想的ですね。会心の一撃って感じで。
さらに、「エクイップ」はスーパースーツの反発も使って人間の限界を超えて挙げるんです。スーパースーツって人の力で引っ張っても伸びないのですが、100kg、200kgの負荷がかかると伸びる特殊生地でできているので、反発の力と自分の筋力のタイミングや力をコントロールする。そうすると、本来挙げられない重さを挙げられるんですよ。絶対に一人じゃ着られないんですけど。最後の微調整は、自分でミシンで縫いながらしています。大会前は、ジムでみんな並んでミシンに向かっていますよ。パワーリフターがミシンって意外だと思われるんですけどね。

「エクイップ」と「クラシック」は全く違う競技ですが、その2種目両方で世界チャンピオンを目指しています!
試合はその一瞬のために1年間とか半年とか、そういう長いスパンをかけて仕上げています。 本当にものの一瞬で、味わう間も無く終わってしまうのですが、成功した時の快感が半端ないんです!

 

 

FEATURED PRODUCT

 

PRIMUS LITE  / BLACK

 

PROFILE

 

佐竹 優典
@ yusukesatake66

パワーリフティング66kg級 パワーリフター

高校時代からパワーリフティングの世界にはまって、その頃からパワーリフティング続けるにはTXPジムでと考え、現在も別の仕事をしながらTXPジムでトレーニングに励む。ジムのチームメイトの熱意やモチベーションがある良い環境で記録という数字と向き合い世界へ向けて日々の努力を積み重ねている。

TXPパワーリフティングジム  

 

経歴

  • 2022年 ワールドゲームズ Mens Light Weight Class 優勝
  • 全日本パワーリフティング選手権大会 優勝7回(59kg級3回、66kg級4回)
  • ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会 優勝1回
  • 59kg級&66kg級日本記録保持(エクイップ)

 

 



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